「変人経営者」と言われ山田昭男氏(今年7月30日没)。
1965年に電気設備資材メーカー未来工業を創業し、ベージュ色の配電管が事業拡大のきっかけ。事業を拡大させ、2014年3月期も増収増益を達成し、連結売上高は352億円、連結営業利益は51億円に達した。
「誰を工場長にするかでもめたので、候補者を集めて鉛筆を倒して決めた」
「社員の名前を書いた紙切れをお盆に乗せて扇風機で飛ばし、一番遠くまで飛んだ者から課長に任命していった」 ・・・ このあたりについては、別途ブログをアップ予定(業績評価・成果主義が本当に機能しているか疑問を持ってみています)
「人間は猿と違って考える力がある。バカでも仕事を与えれば、それなりに成果を出す」
「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)は禁止だ。時間と労力の無駄でしかない」
「日本はくだらない国だ。ただ税金を収める価値はある」
常識にとらわれない、異説や異論ばかりである。
「日本人は不思議なもので、右に倣うのが大好きなんだよ」と話していた。頭を働かせていないと、周りに流されて、考え方が画一的になってしまうと危惧していた。
今、取り組んでいる業務は、なぜそのやり方でないといけないのか。答えが「以前からそうだから」「他人もそうやっているから」では、思考停止の証拠だ。
そこにおかしさはないのか、改善の余地はないのか。考えた結果、出てきたのがベージュ色の電線管や、「ホウレンソウの禁止」だったのだろう。
常識にとらわれた、あなたたちの方こそ変人だ――。山田相談役のいる天国から、そんな言葉が聞こえてきそうだ。
この本も面白そうなので、amazonで注文してしまいました。