今朝の日経新聞ウエブ版限定記事からの感想です。
北海道のサンマが西日本に届かない。こんな事態が現実味を帯びてきた。
原因は、今年1月から適用されている、「長距離トラック1台では最大で片道16時間のエリアしか荷物を運べない。」というトラック輸送の新規制。2012年4月、関越道で起きた高速ツアーバス事故が原因。
運送業者に高いハードルが課せられ、廃業を余儀なくされた運送業者も多く、来年2015年には14万人ものドライバーが不足するという「2015年問題」もささやかれている。
この事態は、サンマに限らず、中長期的にはあらゆる物流分野に広がる大きな問題である。
日本の物流システムが限界にきているともいえよう。
ネットで気軽に買い物をしている今の生活、あたりまえのようにそのご利益を享受しているが、ネットビジネスも物流システムに大きく依存している。この問題は、宅配やジャストインタイムの仕組みに依存する製造業にも大きなインパクトを与える危険性をはらんでいる問題である。
物流コスト中心でなく、物流に掛かる日数・時間が現状よりプラスになった場合の対策を考え始める時期にきているのかもしれない。