ハイアールアジアは、「AQUA」ブランドより、世界初(同社調べ)のハンディ洗濯機「HCW-HW1 コトン」を発表。1月14日より「AQUA」オンラインストアで予約販売を開始し(2月中旬ごろの発送)、3月上旬より一般発売するとの発表がありました。
「いつでもどこでも手軽にサッとお洗濯できる手のひらサイズの洗濯機、それがCOTONです。汚れを落とすのにかかる時間は最短30秒!」
「その秘密はたったスプーン一杯のお水(約5cc)と「押し出し洗い」。汚れた部分に少量の洗剤を付けて、COTONで汚れをたたくだけ。」
あっと驚くような家電「手のひらサイズの洗濯機」を開発したのが、ハイアールルグループのハイアールアジアです。
ハイアールはご存知のとおり、世界でNo.1の生産シェアを誇る中国の家電メーカーです。
主な製品は冷蔵庫や洗濯機などの白物家電、テレビ、エアコン、ラップトップパソコンなどで、世界165ヵ国以上で生産・販売しています。
グループ全体で2008年度のグローバル連結売上は約1兆8300億円(1220億元)。
そのグループ内にあって、かつての「三洋電機」の白物家電を引き継いだのが「ハイアールアジア」です。
このハイアールアジアを率いるのが、伊藤嘉明代表取締役社長兼CEOです。
伊藤嘉明社長の経歴と経営ポリシーを紹介します。
まず、経歴ですが、名前や姿からはまったくの日本人にしか見えませんが、タイ・バンコクで生まれ育ち(父母ともに日本人)、その後、米国オレゴン州コンコーディア大学マーケティング学部を卒業。
タイへ帰国し、オートテクニックタイランドへ入社。サーブ自動車の総輸入元として高級車の企画・販売・営業全般に携わった後、再び渡米。 サンダーバード国際経営大学院ビジネススクールにてMBAを取得。
1999年からは日本アーンスト・アンド・ヤング・コンサルティングで、主に日本企業を対象とした経営改革コンサルティングを担った。担当したクライアント企業の1つであった日本コカ・コーラの誘いを受け、転職を果たすと、前例のない環境経営への取り組みで成果を上げ高い評価を得ました。
その後、デル、レノボ、アディダス・ジャパンにてグローバル戦略担当役員やバイスプレジデントなどの要職を歴任。2009年に入社したソニー・ピクチャーズ エンタテインメントでは、ホームエンタテインメント部門の日本代表と北アジア代表を務めました。
2015.1.10のBSジャパン日経プラス10にゲスト出演した伊藤社長の言葉から、いくつか拾い書きしてみます。
○ 「ビジネスって、足し算・引き算と掛け算・割り算ができれば誰でもできるんです。ロケットを飛ばすのとは話が違うので、小学校で習った最小限の教育を受けていれば数字の管理はできます。微分や積分は苦労して覚えたのに使ったためしがないですね。」
○ 「いちばんやってはいけないのは平等主義だと思うんです。日本の年功序列は昔はよかったが、今は時代にそぐわないと思います。まずこれを廃止しないことには、本来出来る社員が潰されてしまう。不安になりますよね。部長クラスでも、異なる仕事をしているのに、給料が変わらないことなんてね。」
○ 「日本のチームワークというのは、間違って使われていると思います。本来「チームワーク」とは、各々の役割分担が決まっていて、それぞれが役割を十分発揮してはじめてチームなんです。できない人を助けてというのは、アマチュアならいいですが、プロだったらだめです。我々ビジネスマンはプロですからそういう日本式のチームというのはあまり好きじゃないですね。」
日本のビジネス社会で育ってきた自分にとっては耳の痛い話でした。