第1回「花燃ゆ」での寅次郎こと吉田松陰が、藩校・明倫館にて論じているときの台詞です。
「例えよこしまな本を読んだとしても、
己の頭で考えれば何が佳く何が悪いか人は分かるはずです!
己の頭で考える事ができる者は、
かぶれも染まりもしません。
ただ覚えるだけではなく考える事!
それを教えてくれたんは叔父上です!
それにその本は、よこしまな本などではありません。
なぜ皆が禁じられた本を読もうとするんか。
知りたいからです。
学びたいからです。
変えたいからです。
今までの学問じゃもう日本国は守れん!
本当にこん国の事を思う者は知っとる。
死に物狂いで学ばんにゃ、
こん国は守れんと!
皆に問いたい。
人はなぜ学ぶのか?
私はこう考えます。
学ぶのは知識を得るためでも、
職を得るためでも出世のためでもない。
人にものを教えるためでも、
人から尊敬されるためでもない。
己のためじゃ。
己を磨くために人は学ぶんじゃ」
時代を越えて、現在の私たちにも当てはまる言葉だと思います。
吉田松陰、松下村塾の塾長で数々の若者を育てたその功績は図り知れませんが、29歳で亡くなったとは信じられません。