なぜ COVID-19 はこれほど恐れられているか? 〜過度に恐れる必要はないが、決して敵を甘くみてはいけない!

阪大元総長の平野俊夫教授(医学博士、免疫学、腫瘍病理学)が

「3月27日に「なぜ COVID-19 はこれほど恐れられているか?
〜過度に恐れる必要はないが、決して敵を甘くみてはいけない!」
とした解説文を発表されています。

的を射ているのでアップします

要約といってもほぼ全文に近いですが、
内容次のとおりです。

何もせずに放置すると終息するまでに、
日本では最悪、70 万人から 250 万人
世界では 1.9 億人が死亡する。
この数字は第二次世界大戦の死亡者(世界全体で 6000~9000万人、日本では 300 万人)
に相当するかそれを上回る。

中国が情報公開しなかったのがそもそもの原因ですが、
欧米や WHO も当初甘くみていた節があります。
おそらく以前の新型インフルエンザ、SARAS や MERS のように
封じ込めに成功すると考えていたのではないかと思います。
しかし、封じ込めに失敗し、
世界にウイルスが拡散してしまい、
もはや後戻りができない状態にまで進展してしまいました。

結論

1)何もせずに放置すると終息するまでに、日本では最悪、70 万人から 250 万人、
  世界では 1.9 億人が死亡する。
  この数字は第二次世界大戦の死亡者(世界全体で 6000~9000万人、日本では 300 万人)
  に相当するかそれを上回る。

2)ワクチン開発は終息を早めるための要だが、開発に少なくても2−3年
  あるいはそれ以上かかる(1年で可能というのは気休め)

3)治療薬の開発により死亡者の数を減らすことができるが、
  新しく治療薬を開発するためには 5~10 年はかかる。
  既存の治療薬の中に効果があるものがあれば最短数ヶ月以内に
  治療現場で使用可能になる可能性がある。

4)今後、終息までに1−2年はかかるので、長期戦(1万メートル競争)と考えて
  心の準備や日常生活を可能な限り正常に続ける工夫、
  そして仕事も可能な限り正常な活動ができる個人的な工夫
  (会社/組織/国としての工夫は当然必要)をしていかなければならない。
  この間、各地域では流行の波を起こしながら、
  世界中のどこかで流行している状態が続く。
  したがって日本で流行が終息したとしても海外からウイルスが流入するし、
  国内でもまた流行が起こる。
  このように流行の波を作りながら最終的に国民の30−60%が感染して
  免疫を獲得するまでは終息はしないと考えられる。

5)個人的には、感染防御に努める
  まずは丁寧な手洗いを頻繁に行う
  可能な限り家庭に持ち込まないように玄関でアルコール
  (70%エタノールか 0,05%次亜塩素酸)で手を消毒してから家に入り
  さらに石鹸で丁寧に手洗いする
  食事の前、料理の前、その他機会があればこまめに石鹸で手洗いをする。
  もちろん勤務先でもいつもより頻繁に手洗いする(可能な限り石鹸で)。

6)3条件を避ける。密閉空間(換気をする)
  ;近距離での会話;手の届く距離に多くの人がいる。

7)このウイルスは細胞膜が脂質でできているので
  界面活性剤(石鹸)で簡単に破壊される。
  また飛沫感染なので以上の3条件を守るとともに、
  手洗いを頻繁に行えば感染するリスクを限りなくゼロにできる。

8)日頃の生活において睡眠を十分にとるとともに、
  過労を防ぎ、栄養価の高い食事に心がけて免疫力を十分に維持することを心がける。

9)幼児や若い人は発症しないか軽症ですむという点は、未来に希望がある。
  しかし幼児や若い人でも重症者や死亡者が出ているので安心はできない。
  一旦重症になれば人工心肺を装着しなければならないほど危険な状態になる。

10)幸いにもはしかのように空気感染ではなく、飛沫感染なので
  手洗いを励行して、3条件を厳格に実行すれば感染は防ぐことが可能。
  過度に恐れる必要はない。あくまでも冷静な行動が求められる。

元文書は次にリンクからご覧ください。
https://drive.google.com/open?id=1MuuS2WFI4kPdoWb8xTOvaGPGW1E1p2J9

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