カテゴリー別アーカイブ: 気になるphrase

自由に使えるのは時間予算の3割 (気になるphrase13)

今日は、元東レ経営研究所 社長の佐々木 常夫さんのお話からです。

「時間予算」というのがあって、1週間後に10時間あるとしても、仕事が中断されることが多々あり、また突発的なことも発生します。「10時間ある」と思っても(「10時間の時間予算があっても」)、「実際はその3割の3時間」しか使えない。

これが実際だというのです。

まさに、そのとおりだと思います。いつの間にか時間が経っていて、結局タイムリミットが迫ってきてバタバタとヤッツケ仕事になるということを繰り返してきました。

「時間予算の3割」
これをよく考えて実行していきたいと思いました。

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佐々木常夫さんの手帳(日経プラス10 2014.1.29から)

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「金メッキ、塗り続ければ金になる」 (気になるphrase12)

「金メッキ、塗り続ければ金になる」

ハイアール傘下のハイアールアジア株式会社の伊藤嘉明代表取締役社長兼CEOのインタビュー記事に出てきたことばです。

出典は不明で、誰が言ったかはわかりません。

「よく『いえいえ、私はそれのプロではないので』などと言って何かのお願い事を避けようとする人がいますよね? 私はそれっておかしいと思うわけです。誰だって最初から何かのプロではない。イチロー選手だって、努力をしたから超一流のプロになったわけです。ですから生きる姿勢を示す言葉として、これも挙げておきたいと思います。」
(キャリアインキュベーション株式会社のインタビュー記事「プロ経営者になる 経営者インタビュー」から引用しました。)

 以前のブログで「1万時間の法則」を紹介しましたが、同じ部類に入ると思います。
金メッキでいいから塗り続けようとおもいます。

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花燃ゆ(第1回) 寅次郎の台詞から (気になる Phrase 11)

第1回「花燃ゆ」での寅次郎こと吉田松陰が、藩校・明倫館にて論じているときの台詞です。

「例えよこしまな本を読んだとしても、
己の頭で考えれば何が佳く何が悪いか人は分かるはずです!

己の頭で考える事ができる者は、
かぶれも染まりもしません。

ただ覚えるだけではなく考える事!
それを教えてくれたんは叔父上です!

それにその本は、よこしまな本などではありません。

なぜ皆が禁じられた本を読もうとするんか。

知りたいからです。
学びたいからです。
変えたいからです。

今までの学問じゃもう日本国は守れん!
本当にこん国の事を思う者は知っとる。

死に物狂いで学ばんにゃ、
こん国は守れんと!

皆に問いたい。
人はなぜ学ぶのか?

私はこう考えます。

学ぶのは知識を得るためでも、
職を得るためでも出世のためでもない。

人にものを教えるためでも、
人から尊敬されるためでもない。

己のためじゃ。
己を磨くために人は学ぶんじゃ」

時代を越えて、現在の私たちにも当てはまる言葉だと思います。

吉田松陰、松下村塾の塾長で数々の若者を育てたその功績は図り知れませんが、29歳で亡くなったとは信じられません。

 

 

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「小善は、大悪に似たり」 (気になるphrase10)

自分の子供がかわいいばかりに溺愛し、甘やかし放題に育てたところ、その子共が成長したあかつきにはロクでもない人間に育ってしまった、ということがあります。

また、サラリーマンであった若いころを思い出しますと、厳しく指導をされ当時は非情な人だと思っていた上司が、今思うと一番記憶に残り、厳しく指導された内容があとになってよく理解ができ、あの時良くぞ厳しく指導をしていただいたと思うことがあります。

先日、1月5日の今年の初放送で
“稲盛和夫×人間国宝・志村ふくみ
人は何のために生き、働くのか”
をテーマに、新春特別対談が放映されました。

京セラ名誉会長で稲盛財団理事長の稲盛和夫氏と紬織りの無形文化保持者で人間国宝の染織家志村ふくみさんに、二人が辿りついた働くことについての極意が特集のポイントでした。

その対談のなかで稲盛和夫さんの発言です。

『リーダーは、愛情をもって部下に接していかなければなりません。しかし、その愛情は、いわゆる溺愛であってはならないはずです。

“大善と小善”ということばがあります。image

たとえば、かわいいために子どもを甘やかし、そのために成長するに及んで、人生を誤ってしまうということがあります。逆に、子どもを厳しく教育し、しつけていくことによって、素晴らしい人生を歩むということがあります。前者を小善、後者を大善といいます。

職場においても、様々な上司がいます。その中には、部下の意見を聞き、若い人たちがやりやすいようにしてあげる優しい上司もいると思います。しかし中には、非常に厳しい上司もいると思います。

もし、信念もなく、部下にただ迎合している上司ならば、決して若い人たちのためになりません。それは若い人たちにとって楽ですが、その気楽さは彼らをだめにしていくはずです。長い目で見れば、厳しい上司の方が、部下は鍛えられ、はるかに伸びていくはずです。』

短絡的に良かれとすることが、本人にとって本当にいいことなのかどうか、リーダーは、部下への真の愛情を見極めなければなりません。

ハッと気付かされた言葉です。

 

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「1万時間の法則」 (気になるphrase 9)

世の中には、「1万時間の法則」があるらしい。

スポーツを含めた、ある一定のレベル(世界的なレベル)に達した人は例外なく1万時間にわたる修練の期間があるというのです。

1日に3時間なら10年近く。

18歳でゴルフの史上最年少賞金王に輝いた石川遼選手。

彼にそんなことができたのか?

6歳からゴルフを始めた石川選手は、
小学校4年生の時にはもうすでに「プロゴルファー」を目指していた。

放課後、校庭でランニングをこなした後
ゴルフ練習場で約500球を打ち込んでいたという。

まさに「1万時間の法則」に当てはまる。

「天才的な才能」があって、そこに「1万時間の努力」が相まって、世界に挑戦できるまでになるとは思いつつも、
凡人の小生、今年も何もできなかったと反省の師走。
来年こそはと思うこの頃であります。

 

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「年をとった方が断然頭は良くなる」=「結晶性知能」 (気になるphrase 8)

人の名前が思い出せない。
ついさっき何かをしようと思ったのに、何をしようとしたのか覚えていない。

もう認知症に近づいてきたのか?

こういった悩みを毎日のように感じているのは、私だけではないと思います。

そこで、脳科学が専門の諏訪東京理科大学・篠原菊紀教授がこれにズバリ答えています。

「年をとったほうが断然、頭は良くなる」
こう篠原教授は言っています。

篠原教授によると、頭の良さには大きく「流動性知能」と「結晶性知能」があるそうです。

「流動性知能」は、計算力や暗記力、集中力、IQ(知能指数)など、いわゆる受験テクニックに反映されるような知能のことで、
この知能は18~25歳くらいがピークで、その後は徐々に落ちていき、40代以降になるとガクンと低下するそうで、これは私も実感しています。

一方、「結晶性知能」は、知識や知恵、経験知、判断力など、経験とともに蓄積される知能のことをいうそうで、
こちらは年齢とともにどんどん伸びて、60代頃にピークを迎えるそうです。

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「結晶性知能」は年齢とともに伸びていきますが、「ある時点で飛躍的に伸びる」ものだそうです。

例えば、仕事でも新人の頃はひたすら知識と経験を増やしていくしかないが、ある程度それらが増えると、
『あの情報とこの情報がつながる』とか、
『そういうことだったのか!!』と
目からウロコの体験が増えて、一個一個の知識が連動し始める。その結果、理解力が増したり、いいアイデアが生まれたり、判断力に磨きがかかったり、マネジメント能力が向上したりする。

年齢とともに脳細胞自体の数は減っていくが、頭を使えば使うほど、つまり結晶性知能が伸びれば伸びるほど、脳細胞の分枝が増えてネットワークが密になる。いわば、脳細胞同士が手をつなぎ、連動して動き出すようです。

私の頭もまだ良くなる“伸びしろ”があると思い直し、これからもどんどん伸ばしていこう!と思った記事でした。

日経新聞WEB版 ヘルスコーナー「Gooday」から引用いたしました。

Profile 篠原菊紀(しのはら きくのり)さん
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諏訪東京理科大学共通教育センター教授
1960年、長野県生まれ。東京大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在、諏訪東京理科大学共通教育センター教授。専門は脳神経科学、応用健康科学。学習、遊び、運動など、日常的な場面での脳活動を調べている。「私自身、受験勉強をしていた頃よりも、今のほうがずっと頭がよくなっています。そして90歳になったときにはもっと頭がよくなっているはず。その時を今から楽しみにしています」。

「失敗する人の12か条」(樋口武男大和ハウス会長) (気になる phrase 7)

9月22日の「日経プラス10」で、「ニッポンよ!賢人からの提言」 第4回として、樋口武男氏へのインタビュー番組がありました。

樋口武男氏は、売上高2兆7000億円で業界トップを走る大和ハウス工業の会長兼CEOです、
「企業トップのあるべき姿とは」
「リーダーに必要な4つの力とは」
「大企業病に罹った会社とはどんな会社か」
など、語られる内容の一つ一つが内容の濃いものでしたが、一番印象に残ったのは、「成功する人の12カ条、失敗する人の12カ条」でした。

こういった、名言・格言は多くの経営者や各界のリーダーたちが述べており、どれも同じようなもので、その時はなるほどと思ってもスーッと頭の中からすり落ちてしまうのが常です。

「成功する人の12か条」より「失敗する人の12か条」の方が、私にピッタリなので、通常とは逆に「失敗」の方から紹介します。

樋口会長の「失敗する人の12か条」はつぎのとおりです。

【失敗する人の12か条】

1 現状に甘え逃げる
2 愚痴っぽく言い訳ばかり
3 目標が漠然としている
4 自分が傷つくことは回避
5 気まぐれで場当たり的
6 失敗を恐れて何もしない
7 どんどん先延ばしにする
8 途中で投げ出す
9 不信感で行動できず
10 時間を主体的に創らない
11 できない理由が先に出る
12 不可能だ無理だと考える

まったく身につまされる12か条です。

樋口武男氏が言う「成功する人の12カ条」も併せて掲載いたします。

【成功する人の12カ条】

1 人間的成長を求め続ける
2 自信と誇りを持つ
3 常に明確な目標を指向
4 他人の幸福に役立ちたい
5 良い自己訓練を習慣化
6 失敗も成功につなげる
7 今ここに100%全力投球
8 自己投資を続ける
9 何事も信じ行動する
10 時間を有効に活用
11 できる方法を考える
12 可能性に挑戦しつづける

やはり前向きの言葉の方がいいですね!

これも、納得の12カ条です。

 

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BSジャパン(TV東京系)「日経プラス10」ホームページより転載。

だからこそ、いま自分が正しいと信じる選択をしなければならない 池井戸潤 銀翼のイカロスより (気になる phrase 6)

「物事の是非は、決断した時に決まるものではない。」
中野渡は言った。「評価が定まるのは、常に後になってからだ。もしかしたら、間違っているかも知れない。だからこそ、いま自分が正しいと信じる選択をしなければならないと私は思う。決して後悔しないために。」

池井戸潤の最新作、「銀翼のイカロス」のラストシーンで、東京中央銀行の頭取の中野渡謙が半沢直樹にしみじみ語った言葉である。

「半沢直樹、史上最大の倍返し 今度の敵は巨大権力!」とキャッチコピーも刺激的なこの作品、読み終えました。

頭取命令により経営再建中の帝国航空を任された半沢が、500億円もの債権放棄を求める政府の再生タスクフォースと激突する。巨大権力相手に、史上最大の倍返しとなるか? 発売3日で発行部数が55万部に達した大人気エンタテインメント小説です。

 

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常識にとらわれた、あなたたちの方こそ変人だ 未来工業 山田昭雄元社長 (気になるphrase5)

「変人経営者」と言われ山田昭男氏(今年7月30日没)。

1965年に電気設備資材メーカー未来工業を創業し、ベージュ色の配電管が事業拡大のきっかけ。事業を拡大させ、2014年3月期も増収増益を達成し、連結売上高は352億円、連結営業利益は51億円に達した。

「誰を工場長にするかでもめたので、候補者を集めて鉛筆を倒して決めた」
「社員の名前を書いた紙切れをお盆に乗せて扇風機で飛ばし、一番遠くまで飛んだ者から課長に任命していった」 ・・・ このあたりについては、別途ブログをアップ予定(業績評価・成果主義が本当に機能しているか疑問を持ってみています)

「人間は猿と違って考える力がある。バカでも仕事を与えれば、それなりに成果を出す」
「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)は禁止だ。時間と労力の無駄でしかない」
「日本はくだらない国だ。ただ税金を収める価値はある」

常識にとらわれない、異説や異論ばかりである。

「日本人は不思議なもので、右に倣うのが大好きなんだよ」と話していた。頭を働かせていないと、周りに流されて、考え方が画一的になってしまうと危惧していた。

今、取り組んでいる業務は、なぜそのやり方でないといけないのか。答えが「以前からそうだから」「他人もそうやっているから」では、思考停止の証拠だ。
そこにおかしさはないのか、改善の余地はないのか。考えた結果、出てきたのがベージュ色の電線管や、「ホウレンソウの禁止」だったのだろう。

常識にとらわれた、あなたたちの方こそ変人だ――。山田相談役のいる天国から、そんな言葉が聞こえてきそうだ。

 

山田昭雄

 

この本も面白そうなので、amazonで注文してしまいました。

「中身がグローバルな会社になったかが大事」   藤森LIXIL社長  (気になるphrase 4)

今日の日経新聞2面、【迫真】「プロ経営者」の戦い(4)日本人が変われ 」からのフレーズです。

「中身がグローバルな会社になったかが大事。海外子会社に本社の流儀を持ち込まず、君たち日本人が世界に適応するように変われ」と社内で繰り返す。

日商岩井(現双日)から35歳で日本GEを経て米GEに転職、そして、トステム創業家の出身でLIXILグループの経営統合を主導した潮田洋一郎氏に要請されて住設最大手LIXILグループのトップに転じた藤森義明氏。

国内売上高が97%というドメスティック企業をグローバル企業へと飛躍させるという難題に果敢に立ち向かっておられます。 「20年3月期に1兆円にする」と宣言し、約5000億円を投じ米国の衛生陶器最大手アメリカンスタンダードとドイツの水栓金具メーカー、グローエを買収。海外売上高は約2900億円と着々と拡大しています。

そのような状況下での言葉です。

日経ビジネス2014.5.12号から4回連続の「経営教室」もいいです。

第1回 「勝負は”2点突破”を図る」

第2回 「優秀な社員には繰り返し挑戦させる」

第3回 「国籍は一切問わず人材は世界から登用」

第4回 「前任者を踏襲するトップは不要」

 

藤森